水溶液中のPQQの状態を測定する分析技術を開発 ~PQQ配合機能性飲料の開発加速に貢献~
2026年8月17日
三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:伊佐早 禎則、以下、当社)は、ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩「BioPQQ®」について、水溶液中における「酸化還元状態(酸化型と還元型)」を同時に定量できる革新的な分析技術(デュアルモードHPLC※1法)を開発いたしました。
本技術は飲料中におけるピロロキノリンキノン(以下、PQQ)の配合量や酸化還元状態を正確に評価できるため、PQQ配合機能性飲料の開発や品質管理精度の向上に貢献するものです。なお、本研究成果は、米国化学会(ACS)発行の国際学術誌『ACS Omega』に2026年7月13日(現地時間)に掲載されました※2。
当社独自の培養技術により開発された「BioPQQ®」はミトコンドリア活性化や抗酸化作用など多様な生理作用が報告されており、2008年の米国食品医薬品局(FDA)でのNDI(New Dietary Ingredient)認定を皮切りに、健康食品素材として世界中で利用されています。
近年、健康食品の分野では、手軽に摂取できる「機能性飲料」のニーズが世界中で高まっております。飲料(水溶液)中においてPQQは「還元型」と「酸化型」の2つの状態(酸化還元種)で存在しますが、従来の分析法では酸化還元種を正確に測定することは不可能でした。このため、成分組成が複雑な飲料中のPQQを精度よく定量することは困難であり、PQQ配合機能性飲料の開発および品質管理上の技術的障壁となっていました。
当社はこれらの課題を克服するため、飲料の特性に合わせてPQQの酸化還元種を測定する「Native(ネイティブ)モード」と水溶液中のPQQ総量を測定する「Total(トータル)モード」を相補的に使用する分析技術(デュアルモードHPLC法)を開発しました。これにより生理活性を失うことなく、安定性に優れた配合処方の提案が可能になり、高機能、高品質なPQQ配合機能性飲料の開発および品質管理への貢献が期待されます。
当社は、ミッション「社会と分かち合える価値の創造」のもと、食品素材として様々な可能性を持つ「BioPQQ®」の採用拡大を進めるとともに、当社が今後進むべき新たな事業領域の一つに定める“医・食”領域における新たな価値創出に取り組み、未来の健康社会に貢献してまいります。
※1 HPLC:高速液体クロマトグラフィー
※2 ACS Omega (2026) 11 (29): 43589–43597:Simultaneous determination of pyrroloquinoline quinone redox species via a dual-mode high-performance liquid chromatography method (https://doi.org/10.1021/acsomega.6c02461)
以 上
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